一人暮らしを始めるときにできる、地震災害の被害を最小限にとどめるための準備

 一人暮らしを始めるときは、災害の対策もセットでできる機会だ。ここでは新生活の準備と一緒に、できる災害への備えを3つのポイントにまとめて紹介する。第1のポイントは自宅・職場周辺の確認だ。新居を決めるときは、あらかじめ新居周辺にどんな災害のリスクを把握しておこう。そのために、ハザードマップを見たり実際に周囲を歩くなどして、津波の危険がある大きな川や海の場所、山崩れの起きそうな個所などを把握しておこう。また、大規模災害時の避難所がどこにあるか、公共機関の連絡先や電話番号を調べておくのも大事だ。第2のポイントは家の中の安全だ。新居に家具・家電を運び込むときは、それらが動かないように、ついでに固定してしまういい機会だ。また、地震発生時にすぐに対応できるようガス・ブレーカーの位置を把握しておこう。さらに、普段から災害時の持ち出し袋も準備しておき、持ち出しやすいところに置い場所まで決めておく。第3のポイントは災害が発生した場合のやること、注意点をあらかじめ把握することだ。例えば、引っ越す前に親・親族などと、緊急時の連絡先や手段をあらかじめ決めておく。また、実際に災害に遭ってしまったときはデマを広めないよう、SNSなど見た情報は発信源に注意する。一人暮らしを始めたばかりの時は、新生活の立ち上げだけで手がいっぱいになって、災害への対策まで頭が回っていない。しかし、災害に備えた状態を作るのに、非常にいい機会でもあるのでぜひこのポイントに従って地震災害への備えをしてほしい。